All-on-4(オールオンフォー)の問題点



日本におけるAll-on-4の第一人者である、「MALO CLINIC TOKYO」の下尾 嘉昭 先生らによると、All-on-4治療において起きやすい偶発症として、下記を挙げています。


1.口角炎
2.神経損傷
3.発音(構音)障害
4.プロビジョナルに関する問題点
(プロビショナルとは仮歯の事です)
A.プロビジョナルの不適合
B.プロビジョナルの破折
5.インプラントの脱落

(木村 智憲 + 下尾 嘉昭 インプラント ジャーナル 2012年 51秋号)


1.口角炎について


 以前、下尾先生と対談したと時に、これらはAll-on-4に限った話ではなく、普通のインプラント治療や歯科治療でも、起こり得る偶発症と仰っていました。
ただ、All-on-4は術野が広いので、「口角炎」は起こりやすいのは事実です。経験的に7~10日で完治しますので、あまり大きな問題ではないと思います。


2.神経損傷


 問題は神経症損傷です。
特に下顎の下歯槽神経の麻痺です。今はCTがありますので、まず起こり得ない偶発症と言えます。
また、NobelClinitianという設計ソフトを用いることで、神経や血管を避けた、ガイド手術が可能となりました。
これはインプラントの深さ、方向を決定づけられますので、安心安全な手術として、必須です。


3.発音(構音)障害について


 発音障害は、構音運動を理解していれば、あまり問題になることはないと思われます。
幸い、自分の場合は相当数の総義歯の経験が、All-on-4の臨床に生かせていただいていると、患者さんに感謝しています。


4.プロビジョナルに関する問題点について


 プロビショナル(仮歯)の問題は、技工士も含め技工操作の技術的エラーです。
経験を積んだ技工士であれば、不適合や破折といった問題はまず起こり得ないと思います。


5.インプラントの脱落


 インプラントの脱落は、上記の「プロビショナル(仮歯)の問題」に起因します。
不適合な技工物は、一見合っているように見えてもネジで締めこむと、継続的な側方圧(押しつけの力)が掛かり、インプラントがダメになります。
破折も同様です。

 他に「ブラキシズム(歯ぎしり)」を問題にされることもありますが、咬合理論とTCH(“Tooth Contacting Habit"(歯列接触癖)の生理機序を理解していれば、解決できます。
ブラキシズム→破折→脱離という論理は、最初のブラキシズムに対するアプローチが可能であれば、脱離は回避できます。


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